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道祖神まつり

 1週間前の2月8日。
家から車で40分ぐらいの地区の道祖神まつりです。
私の子どもの頃は、台車にわら馬を乗せて、その馬にわらで作った俵の中にあんころ餅を入れ、馬に背負わせて道祖神にお参りをする行事があちこちで行われておりました。
時代とともに姿を消しておりますが、この地区ではいまだに子どもの無病息災を祈り行われております。
ほとんどは俵に入れるのはあんころ餅でしたが、この土地は「ねじ」と呼ばれるものを入れます。
「ねじ」とは米の粉をふかし、お団子にして、赤や緑の色をのせいろいろな形にあんこを入れて作ります。
お母さんは、馬に背負わせた他に、お重にこの「ねじ」を入れ、道祖神にお参りに来た他の人の「ねじ」と交換をするのだそうです。
このねじ行事は国の無形民族文化財に平成8年に指定されました。
午前8時になると、このようにわら馬を引いた親子がぞくぞくと集まってきます。
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大きな石の道祖神にお参りをし、お重から「ねじ」を一つお供えします。
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そして、お母さん同士「うわ~綺麗に作ったね。どれがいい?」などと話ながら、交換しておりました。
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馬が「ねじ」を背負っています。
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若いお母さん方は大変でしょうが、その年子どもが生まれたお宅では、親戚などが集まって「ねじ」をつくるのだそうです。
このわら馬も家でおじいちゃんや、お父さんが代々受け継いで作るとか。
お参りがすむと、台車からはずし、子供の災いを背負って天に昇るように、家の屋根に放ります。
この「ねじ」とってもきれいなんですよ。
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大勢のアマチュァカメラマンがおりました。

by 8chantomei | 2009-02-15 14:22 | Comments(22)

Commented by ぐ~ at 2009-02-15 19:50 x
「ねじ」きれいに出来てますね~。
民間伝承行事。子供たちのために残していけたらいいですね。
味の方が気になります~。素朴な味?
Commented by ぐみの木 at 2009-02-15 22:13 x
わらすぼや重箱に入ったカラフルな団子ねじ、ぬくもりが
じわっと伝わってきそうです。
こういう行事は永く受け継いで欲しいですね~。
・・・当地では米団子で作る八朔馬と言うのがあります。
Commented by sumiko33m at 2009-02-15 22:15
こんばんは!
「馬が「ねじ」を背負って」・「ねじ」の交換風景
初めて知りました、「ねじ」綺麗に出来ていて
美味しそう!
>大勢のアマチュァカメラマンがおりました。
私も加わりたいです(^^♪
Commented by toruneko65 at 2009-02-15 23:22
土地それぞれにいろんな歴史があるんですね。
良いお話はじめて知りました。
ブログを持っていて良かったと思う瞬間です。
おじいちゃんからお若い人へとず~と、伝承されて行かれると
いいですね。素敵な行事ですね。♫

Commented by monejiiji at 2009-02-16 10:23
この行事、素朴でいいですね。良くぞ残してくれた行事ですね。実際に藁人形を作る人、「ねじ」を作るのは大変でしょうが、残したい行事ですね。子供たちの、息災を祈りましょう。
Commented by 8chantomei at 2009-02-16 10:34
ぐ~さん
中にあんこがはいっているんですよ。
隣の公民館で、「ねじ」の講習会があって、作らせていただきました。
形をつくるのがむずかしかったです。
お餅のようで美味しいですよ。
Commented by 8chantomei at 2009-02-16 11:43
ぐみの木さん
いろいろな行事があるのですが、時代とともに消えていってしまいますね。
社会が忙しいから、手間ひまかける行事は大変なのだと思います。
Commented by 8chantomei at 2009-02-16 11:47
sumikoさん
私もアマチュァカメラマンの1人でした。
ガイドでシルバーに入っているのですが、2ヶ月に1度出す、広報委員をおおせつかり、この日の取材にいったのです。
日曜とあり、大勢の親子、親族、カメラマンがいました。
Commented by 8chantomei at 2009-02-16 11:50
torunekoさん
本当に、ブログっていいですね。
見たこともない、花や、お祭り、伝承文化、景色など日本のあちこちや、世界まで知ることが出来ます。
昔は考えられなかったことですね。
Commented by 8chantomei at 2009-02-16 11:52
monejiijiさん
世の中が忙しくなり、若いひとたちにとっては大変なことでしょうね。
でも、親から子へ、子から孫へと伝えていくと、ずっと続くのでしょうね。
寒い日でしたが、心があったまりました。
Commented by 元気ばば at 2009-02-16 22:12 x
ねじの材料は何ですか
お菓子のように食べられるのですか?
Commented by stephanie at 2009-02-16 23:38 x
その土地に伝わる伝統的な行事なのですね。興味深いです。
次の世代にも語り継いでいってほしいものですね。
ねじはきれいでかわいいです。和菓子のようです。
ロンドンへは今週出発なのですね!準備は進んでいますか?
2月中旬に行ったことがありますが、東京と同じくらいの気温だったと記憶しています。
Commented by 8chantomei at 2009-02-16 23:52
元気ばばさん
材料は、お米の粉です。
熱湯で、上新粉を耳たぶぐらいにして、それをふかします。
地は白、他のいろは白地の上に乗せ、伸ばしながら、混ぜていきます。
中にあんこをいれるので、お味は柏餅のようでした。
Commented by 8chantomei at 2009-02-17 00:00
stephanieさん
今日、スーツケースを引っ張り出して二人で始めました。
短い旅なので、夫は中、私は小のスーツケースにしました。
お色直しは最低限です。観劇もないし、美術館などは普通の洋服で大丈夫ですよね。
小のスーツケースでも半分はあいてしまいます。でもこれからなんだかんだといっぱいになるでしょう。
イギリスは物価も結構高いし、レートも高いですね。
お土産も最低にします。どうしても、陶器は買いたいのですが。。。。
Commented by kubaba at 2009-02-17 23:40
珍しい行事ですね。
「ねじ」とても鮮やかな色で、綺麗ですね。
ねじの交換など、地域の方達のコミュニケションの場ですね
Commented by mamarinn at 2009-02-18 10:35 x
珍しいお祭りを見せていただきました。
ねじの意味も解りました。
綺麗な色ですね。
何時までもうけついで欲しいお祭りですね。
Commented by marri at 2009-02-18 18:06 x
まぁまぁ~☆
こんな行事が有るのですね。近ければカメラ提げて・・・飛んでくよ!
あなた、しっかり特派員してますね^^うふふ!
日本っていいなぁ~って、つくづく思える写真でした。
ホンモノ。見てみたいなぁ。若いお母さん方に拍手送りたいよ^^♪
Commented by 8chantomei at 2009-02-18 21:12
kubabaさん
子供は小学校へ上がるまでお参りにいくのだそうです。
土地の行事もだんだん簡素化されたり、なくなっていくことが多いのですが、しっかり残っていますね。
ねじきれいでしたよ。
Commented by 8chantomei at 2009-02-18 21:15
mamarinnさん
隣の公民館で、ねじつくりの講習会も開かれておりました。
この土地以外から来た人が対象でしょう。だって、土地の人はみんなつくれるのですから。
とっても難しかったですよ。
Commented by 8chantomei at 2009-02-18 21:17
marriさん
親が子を思うのは何時の時代もかわりありませんね。
無病息災を願う行事です。
ほんと近かったら、一緒にねじも作れたのにね。
Commented by yokkosan3 at 2009-02-21 14:35
このようなお祭りは何時までも日本の文化として残しておきたいですね。
無病息災を願う行事はいろいろ有りますが綺麗に造ったねじを交換するお祭りは珍しいですね。
ねじを造るのも楽しみの一つでしょうね。
あんこが入ってるのも面白いですね。
Commented by 8chantomei at 2009-02-22 10:31
ねじ作りの講習会に参加して、原型は柏餅かなとおもいました。
柏餅のように丸くして、その中に色を練りこんで、形を作ります。
私も作らせていただきまたが、形をつくるのがむずかしかったですよ。